9/27 麦草峠から蓼科山 その2
9/27(日)北横岳ヒュッテから蓼科山、親湯へ (その1はこちらから)
【岩だらけの広い蓼科山山頂 / 三角点より展望盤方向を見る】
北横岳ヒュッテ7:00 …北峰7:20…亀甲池8:30/8:50…沢途中10:20/10:35…蓼科山荘11:10/11:25…蓼科山12:00/12:25…13:15/13:25…蓼科山登山口(女神茶屋)14:30/14:45…親湯15:40/16:40…親湯入口バス停16:55/17:07
→茅野17:44/17:50
(あずさ30号千葉行き)
昨晩は同世代の女性4人との相部屋で、食事も同じテーブルでした。お皿に山盛りの馬肉のすきやきに「食べきれるかしら?」なんて言っていたのに、6人でダイナミックに平らげてしまいました 。蓼科山を越えてきたという群馬県からやってきた山村留学の小中学生も同宿していて和やかな雰囲気でした。
【北横岳ヒュッテ土間のストーブ。
そばにいた方にモデルになっていただきました。ありがとうございました。】
今朝は6時出発の計画でいたら、朝食が6時過ぎからとのこと。朝早い北アルプスモードを切り替えておかなければいけなかったようです。いつもは事前に朝食の時間を確かめておくのに、うっかりでした。朝食おにぎりもやっていないとのことなので、出発は7時になりました。
明け方雨が降ったらしく、屋根の端からはまだぽたっぽたっと水滴が落ちてきます。小屋のご主人が見せてくださったケータイの天気図によると、八ヶ岳の中でこの辺だけ弱い雨雲がかかっているそうです。週間天気予報だとこの週末は全国的によいお天気だったのに「なんだかなあ」。
ガスの中を、宿泊客の中では一番最初に小屋を出発です。昨夜の様子では、きょう蓼科山へ足を延ばすのは私たちだけのようでしたから…。
小屋からすぐの北横岳南峰からも、木々の露にズボンを濡らして着いた北峰からも、なあ~んにも見えません。まあ、そのうち晴れてくるでしょう。
雨に濡れてしっとりした山の中は、北八つらしくてかえって素敵です。亀甲池をめざしてけっこうな急坂を滑らないように下りて行きます。双子池にテントを張ったという人たち2~3人とすれ違いましたが、あとはシ~ンとした世界です。いい気持ち! でも、どこかにヒカリゴケがあったようなのに見逃してしまいました。残念!
傾斜が緩むと、林の中に亀甲池が顔を出しました。
ずっとお天気の良い日 が続いていたので、すっかり干上がっています。 今朝の雨もこの辺には降らなかったようですが、これでは降ったとしても雀の涙にもならなかったでしょう。 珍しいので、水のない池の真ん中まで行って朝のコーヒータイムです。
亀甲池から天祥寺原への道は気持のよい笹原が続きます。 前に見え るのは蓼科山かしら。青空が出てきたのに、山頂にはすっかりガスがかかっています。私たちが着くころには晴れててくれないかなあ。
『←竜源橋・大河原峠→』の分岐を左へ進んで少し行き、 『将軍平・蓼科山→』 の道標から右へ笹藪をかき分けるように入りました。良く見えない足元は思いがけなくごろごろ石です。気をつけて歩きます。
この道はだんだんに沢沿いの道らしくなって、途中からは大きな石だらけのすっかり涸れた沢を上ってゆくようになります。上るにつれ、赤や黄色の木々が増えてきてほんとにきれいです。あの上りきった所が将軍平だったらいいんだけど…。
沢から離れて樹林帯に入り、人の声が聞こえてきたと思ったら、ひょっこり蓼科山荘の裏手に 出ました。 ここはたくさんの人で賑わっていて、小屋の前のテントではバンダナやバッチやTシャツなどのお土産が売られていました。そういえば、ここは深田百名山でした。
大河原峠や七合目登山口からのピストンの人たちが多そうで、山頂への道に上り下りする人が小さくたくさん見えています。ここから山頂まではさらに大きな石の積み重なった所を行きます。足場はたくさんあるし、要所要所には鎖が取り付けてあるので問題なく歩けますが、なにしろ下りる人上る人がひっきりなしなので、道の譲り合いがけっこうたいへんです。
山頂にちょうど正午に着きましたが、あいにくまたガスってしまい展望が無くなってしまいました。
ここで、どう見ても登山は初めてといった雰囲気の、スニーカーに海バージョンのようなカラフルな格好をした若者グループに出会いました。みんな楽しそうです。「若者が登ってるの見ると嬉しいわ~」と声をかけると「嬉しいわ~」とおどけた声が返ってきました。きれいな景色が見えれば山好きになってくれるかもしれないのにと、ちょっと残念でした。
適当な石に腰掛けてお昼を済ませ、山頂ヒュッテの脇から蓼科山登山口(女神茶屋)へ向けて下山です。
こちらの道へ下りる人は数えるほどしかいませんでした。鎖でよく整備された大石の重なる登山道も、15分ほどで森林限界です。木々の葉が色づいてきれいですが、相変わらず急坂のゴロゴロ石が続きます。
でも、ときどき傾斜がゆるむと、森の中はひっそり静かでいい気持ちです。
2113あたりでしょうか。やっと南八ヶ岳の山々がみえました。来月の三連休には久しぶりにあの山々を歩く予定でいます。「待っててね~」。
石ごろ道が終わったのでもうそろそろかと思ったのに、カラマツ林の笹原が延々と続きます。きれいな林。もう少しすると金色に輝いてもっともっときれいでしょうね。
道の真ん中にこのりっぱなダケカンバが見えてからほどなくして、やっと女神茶屋に着きました。
帰りに立ち寄ろうと思っていた親湯は16時まで。朝の出発が予定より一時間遅れたのが響いて時間が押していますが、ちょっと頑張ってみようということになりました。
女神茶屋の脇から信玄棒道へ入ります。信玄が作った軍用道路だとのことですが、広くて立派な道です。一兵卒になったような気持ちでザクザクと歩きます。歩きながら「信玄ってつくづくすごいなあ」と何度も思ってしまうような道でした。
案内板にある四つの『←』ににっこりほっとして、やっと親湯に着きました。
親湯温泉の立ち寄り湯(@\1,000)は受付が16時までだとのことで、なんとか間に合ってゆっくりお風呂に浸かることができました。大浴場は、珍しい畳敷きのお風呂です。立派なホテルなのでちょっと心配しましたが、登山客にもすごく気持ちのよい対応で『終わりよければすべてよし』という気分になれました。
二か月ぶりの山。筋肉痛が怖いなぁ…。
(おしまい)。
写真はクリックで拡大します。
翌月、麦草峠から八ヶ岳を南下しました。(レポートはこちらです)。
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