4/10 三頭山(鶴峠から数馬)
上野原発のバスで、春爛漫の車窓を楽しみながらほぼ一時間。鶴峠に着きました。
バス停から少し進んで振り返った所からの写真です。
左手前方に三頭山へ上り始めた男性が小さく見えます。右手にいる方たちは、たぶん奈良倉山から鶴寝山を越えて、小菅の湯まで歩かれるのだと思います。
私は、峠道を歩くのが大好きです。
鶴峠から三頭山へは、長いあいだずっと歩いてみたいと思っていた道でした。
松姫峠行きの臨時バスが走るようになったのを知ってからも、ずいぶんな時間が立ってしまいましたが…、とうとうやって来ましたよ。
【10:40~10:50/左手へ向山への分岐。三頭山へは直進】
きょうは、昨年の笹尾根と同じように『甲州鶴川流域から武州秋川流域へ』抜ける道を歩きます。
昔の人々は、この道を通って何を運び、何を伝えあったのでしょう。
どんな格好をして歩いたのかしら、空には鶴が舞っていたのかしら…。想像するだけでちょっと楽しくなってきます。
バス停から植林の中を上り、尾根に上がって気持のよいブナ林の中をここまでやってきました。
もう少し芽吹きが始まっているかと思っていましたが、葉を落とした様子はむしろまだ冬といった感じです。
【11:00】
さてさて…写真では見えませんが左手に巻道があります。
私たちは、時間的にもこの分岐が小焼山の巻道だろうと判断して、こんなに明瞭な表示板や赤テープがあるにもかかわらず左手へ進んでしまいました。
あとから考えると、ここが神楽入ノ峰への上り口だったようです。
いつまでたっても上りになりません。
「おかしいね~」と言いながらも歩き続けます。そのうちに、山道はU字形にカーブして同じ目の高さで向こうの斜面を巻いているのがはっきりわかるようになりました。
前に見えるのは、入小沢ノ峰から三頭山へ続く稜線に違いありません。
【11:50~11:55/鶴峠分岐】
やっぱりここに出ましたよ。どうやら神楽入ノ峰を巻いてしまったようです。
尾根道を行くはずが、大失敗。
北側の谷間なので、ここまでの道にはまだところどころに雪が残っていました。
おかしいと思いながら歩いていたので、写真を撮る余裕がなかったのかしら。谷筋に残っていた大蛇のように長く続く残雪を撮らずにきたのが心残りです。
【12:15/右上すぐが三頭山西峰】
それまでは誰にも行き会わなかったのに(当然か!?)急に賑やかになった道を、少しの上りで三頭山に着きました。
まずは中央峰と展望台のある東峰へ進みます。私は、今まで西峰だけでスルーしていたので、こちらまで来るのは初めてです。
【12:20/展望台からの大岳山(中央)御前山(左)】
「そっか!三頭山だもん、三つピークがあるんだよね~」なんて、いまさら!の会話をしながらお昼御飯。
実のところ、道間違いはしたけれど、目的の山頂に立ててちょっとほっとしています。
【12:50/西峰】
大休止ののち、来た道を戻って西峰へ。
ちょうど右手からやって来たパーティがいます。ホントなら私たちもあの方向から尾根上を来た筈…。
さて、「いったいどうしたの?」と聞きたくなるようなブナがお出迎えの、槇寄山方面へ下山開始です。
前に見えているのがたぶん大沢山、下に見える鞍部は三頭ノ大滝への分岐があるムシカリ峠です。
そういえば、これは何の蛹?ムシカリ峠を過ぎてからみかけました。
後記:korukoさんから、こんなアドレスが届きました。一件落着かな。ありがとう。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/usutabiga.html
【14:10/槇寄山より富士山(が見えるはず)】
槇寄山の南面はすっかり樹木が刈り払われて見晴らしがよくなっていましたが、きょうはあいにく富士山は見えません。
その代わり?に冬越しをしたヒオドシチョウ(たぶん)が被写体になってくれました。変化に乏しい山歩きだったので、ちょっと嬉しい。
【槇寄山からの下り。前方に西原峠が見えます】
槇寄山からは西原峠に下りて尾根を離れ、いよいよ武州秋川流域にある数馬への道に入ります。
途中、人の足で掘り窪められていた記憶のある道がとうとう限界に来たのか整備が始められていて、造ったばかりと思われる階段道をやり過ごして里に下り立ちました。
【15:00/仲の平集落】
ここでは梅の花がいま満開です。
桜のつぼみはまだまだかたそうで春浅く、かつては奥多摩の秘境と言われたほどの奥山であったことをかすかに感じ取ることができました。
車道に出、右手の仲の平バス停を見送って左手へ進みます。たから荘のお風呂もパスして(でも、売店でビールを買って)、バス始発の数馬へ向かいました。
「もしかしたらあの巻道は、新緑や紅葉の頃は緑や赤や黄色に包み込まれるようになる素敵な道かもしれない」と帰って来てから思っています。苔むした石などもたくさんあって、足に優しい(ず~っと水平な)なかなかいい道でした。いつか再訪しなければ。
この山域はまだシーズン前ということか、三頭山山頂付近は賑やかでしたが、そのほかはあまり人に会わず静かな山歩きができました。
というより、花も木々の芽吹きもまだまだで、トレーニング登山だったかな。
テンプルさん、トムさん、同行ありがとう.
JR高尾
7:46-上野原8:08/8:28
バス@1,000-鶴峠9:33頃/9:40…向山分岐10:40/10:50…(巻道)…鶴峠分岐11:50/11:55…三頭山12:20/12:50…三頭山避難小屋
…槇寄山14:10…仲の平集落15:00…数馬バス停15:15/15:42
バス@910-JR武蔵五日市16:38/16:47
(ホリデー快速)-東京18:03.
富士急山梨バスhttp://www.yamanashibus.com/noriai_hiking.htm#2
(山歩き №30)
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コメント
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三頭山行かれたんですね!
野鳥のさえずりが美しかったことでしょうね。
レポ楽しみにしていますね(^^♪
投稿: 矢車草 | 2010年4月12日 (月) 09時28分
❀矢車草さん
「行ってきましたが…」のこの「…」が…
投稿: pallet | 2010年4月12日 (月) 09時39分
さすが、palletさん!
こんなルート私は全く知らなかったです。
今、奥多摩の地図を広げて一緒に眺めました。
意外とロングコースですねえ。
でも、すごくいい道みたいですね。
まだ春には程遠いかんじだけど・・・。
梅が咲いてるなんてビックリです。
三頭山はまた野鳥を探しに行こうと思っているんだけど、
もう少しして新緑の季節になってからにしますね。
投稿: 矢車草 | 2010年4月15日 (木) 21時28分
こんばんは♪
こちらからの三頭山は全くわからないので、地図を見ながら読みました。
レポにも書かれていましたが、若葉の頃はきっとステキでしょうね。
もしかしたら、スミレさんもたくさん咲くかもしれませんね。
一度行ってみたいです。
思い込みの道間違えは、私もよくあります。(^-^;)
そのたび反省はするのですが、またやってしまう・・(>_<)
これからは、もっと気をつけなくちゃ です。
投稿: はなねこ | 2010年4月15日 (木) 21時49分
❀矢車草さん
わざわざ「地図を見ながら」読んでくださって…
お手数おかけしてごめんなさい。
あんまりアップダウンのない道なので、
長いとは感じないんじゃないかなと思います。
小さな鳥(カラの種類だと思う)が飛び交っていましたよ。
もう少し春めいて来れば、
鳥ももっと姿を見せるかもしれませんね。
投稿: pallet | 2010年4月15日 (木) 22時15分
✿はなねこさん
あらあら、はなねこさんも「地図を見ながら」ですね。
ごめんなさい。
展望を期待して尾根道を行くばかりがいいわけじゃないかも、
と帰って来てから思いました。
間違えてもいいことあったので、たまにはいいかな
投稿: pallet | 2010年4月15日 (木) 22時24分
こんにちは~。
自分のレポを書き終わって、やっと皆さんのところへ来れるようになりました(~_~;)
>三頭山だもん、三つピークがあるんだよね~
わわっ・・私も知りませんでした・・・
えっとどれとどれのことだろう(汗)
ウチに帰ったら地図を広げなきゃ・・・
仲の平もずいぶん春めいた景色になりましたね~。
なぜか三頭山界隈はいつも雪のときに行っているので、
景色がとても新鮮です♪
投稿: cyu2 | 2010年4月16日 (金) 12時39分
✾cyu2さん
いま、吉野山見てきました。素敵!
季節によって景色ってほんとに違いますね~。
仲の平の集落に来たら突然カラフルになったので
ちょっとびっくりでした。
でも、桜のつぼみはぎゅっと閉じていて、
まだまだまだまだ春浅しの感じでした。
きょうも寒くて。早く暖かくなってほしいですね。
投稿: pallet | 2010年4月16日 (金) 13時18分