7/23・24 白馬岳(白馬大池から)その1
私はかれこれ20年ぶり、3,000m峰はあと聖と富士山を残すだけのゆきさんはナント!初めてという白馬岳に行ってきました。
三国境から雪倉岳を経て朝日岳に行く予定が、翌日の雷雨予報に恐れをなして?さっさと予定変更です。
第一日(7/23)栂池高原から白馬大池山荘まで
東京あさイチの長野新幹線で出発。長野からオリンピック道路をバスで1時間半、栂池高原には9:50の到着です。なんて、速いんでしょ。
栂池高原からロープウェイとゴンドラリフトを乗り継いで栂池自然園へ。
ここまでは観光客のみなさんが来るエリアなので、ブランド物のバッグを持ってサンダル履きの方なども一緒に乗っています。
腹ごしらえ(売店やレストランあり)と身繕いを済ませ、ビジターセンターに登山届を出して建物脇の登山口から登山道に入ります。
私たちのほかは誰もいません。
足元の悪い樹林帯の急な道を、ジグザグに上って行きます。石がゴロゴロしていたりぬかるみだったり…、さっそく大汗をかいてしまいます。
しばらくの間は見晴らしはあまり望めませんが、登山道の両脇にはず~っと何かしらの小さな花が咲いています。
前に小さな雪渓(雪田?)が見えてきました。
この雪渓は、小さいけれど見かけ以上に斜度があって、たくさんの人が滑った跡がつるつるになって滑り台のようになっていました。
私たちは上りなのでつぼ足で一歩一歩、なんとかアイゼンなしでクリアしましたが、下りてきた人が二人続けて滑ってしまって、もう少しで岩にぶつかるところでした。
ロープにつかまって事なきを得ましたが…。
視界が広がってしばらくすると、湿原が現れました。
木道に沿って行くと「天狗原」の標識が立っていて、奥まったところのベンチで4・5人が休んでいました。
前方に見えているのは乗鞍岳です。
ロープが張られた木道をすすみます。池塘には遠目にはまだきれいなワタスゲや花の終わったチングルマ、ヒオウギアヤメ などが咲いていて、ひっそり静かなたたずまいです。
登山道には雪解けから新緑への季節が次々に現れて
…自然からの贈り物って、なんて素敵なんでしょう。
風吹大池への道を右に見送って、乗鞍岳への上りにかかります。
安山岩の積み重なる歩きにくい道をペンキ印をたどって上って行くと、むこうに雪渓が見えてきました。あらっ、クレバスが走っている場所なども見えますよ!
【どこを行けばいいかしら?と下りてくる人を見ながら小休止です】
けっこう広い雪渓ですが、緩斜面を選んで付けられた登山道には雪面にロープが張ってあり、ベンガラも撒かれています。
この時期は、アイゼンなしでも大丈夫でしたが、それでも少しは緊張して慎重に歩いているので、渡りきるとほっとしました。
アイゼンは、時期にもよると思いますので、各自の御判断で。
私たちは念のため6本爪軽アイゼンを持って行きました。
渡りきってほっとしたところに、こんなすてきなお出迎え ♪ まるで、誰かがシナリオを書いたようなシチュエーションです。
今回はたくさんの花に出会いましたが、ここだけに咲いていたこのタカネバラがとても印象に残っています。可愛い小さな生き物も…。
目の前に乗鞍岳の台地が広がっています。
遠くに見えていた大きなケルンが近づいてきました。あそこが山頂だそうですが、少しも高くないのでなんだかそう言われても山頂とは思えないような場所です。
ガスのときにはこの広い場所では迷ってしまうかもしれません。ペンキ印を忠実にたどります。
わ~きれい!
進むにつれて、目の高さに見えていた白馬大池の水面がだんだん大きく広がってきました。
後ろには雪倉岳がゆったりとした姿を見せています。
あとは山荘に向かって下りるだけなので、ここでこの美しい景色を見ながら大休止です。
心ゆくまで眺めて行くことにしましょうね ♪
のんびりと景色を堪能して、山荘に向かいます。
ハイマツの間にハクサンシャクナゲが並んで咲いていたので、思わず「こんにちは~」なんて挨拶してしまいましたよ 。
すぐそこと思っていたのに、ハイマツの間を池の北側を回り込むように進む道はけっこう距離があって、その上、足元の悪いゴロゴロとした石の道でした。
でも、澄んだ池の水の縁を歩くのはとってもいい気持ち♪
山荘に近づくと、ウラジロナナカマドが群生していました。見えているのは小屋の裏側ですが、ここから見ると、なんだか玄関前の日本庭園のようです。
この辺にはまだシャーベットのような雪が少し残っていて、ベンガラの跡が紅く滲んでいました。
白馬大池山荘の全景です。 きょうの部屋割りは、4人部屋に単独女性との3人。金曜日なので、少しはゆとりがあるのかもしれません。
小屋前の登山道の両脇には今を盛りとハクサンコザクラが咲いています。チングルマやイワイチョウやハクサンイチゲ、タテヤマリンドウなどもまだ咲き残っていて、すてき!すてき!…と同じような写真を何枚も撮ってしまいました。(でも、ウデが悪くてまともな写真がありません )。
受付を済ませて、小屋の周りを散歩して見ます。
池のほとりの石に腰かけて水面の変化を楽しんでいたら、逆さ乗鞍が現れましたよ。
山頂から顔を出している雲がリボンみたい♪ 青い空もとってもいい気持ち♪♪
なんだか、もうここでゆっくり本でも読んでいようかな~なんて思います。
小屋の前に見えるのは、明日進む雷鳥坂です。
夕食(カツカレー/おいしい&杏仁豆腐のプチデザート)後に、ライトをもってダウンジャケットを着て、蓮華温泉方面へ夕焼けの様子を見に行きました。
期待したほどの夕焼けは見られなかったけれど、戻ってくると小屋の上にきれいな月が出ていました。
穏やかな夕暮れです。
2010.7.23(金)
東京(長野新幹線・あさま501号) 6:24-長野8:04/東口・バス
8:20-@1,800 - 栂池高原9:50 - ゴンドラ
(20分/@1,000)&ロープウェイ
(5分/@720)-栂池自然園
栂池自然園・ビジターセンター登山口11:00…天狗原12:15…大きな雪渓13:15…乗鞍岳13:50…白馬大池山荘14:45(休憩を含みます)。
さて、明日はどうしようかな。
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白馬大池すてきですね~♪
小屋のお花畑もみごとだったんでしょうね。
そこから白馬岳までの稜線歩きも 気持ちいいですよね。
また行ってみたいな~。
雷の予報でしたか・・
雪倉岳から朝日岳方面もよさそうですよね。
投稿: はなねこ | 2010年7月26日 (月) 16時27分
✿はなねこさん
白馬大池はほんとにすてきですね。
山の中に、あれだけの水がある場所はあまりないですものね。
なんだかとてもほっとする雰囲気でした。
お花はね♪ さすがの白馬で写真をみんな載せきれないほどだから
レポをどうしたもんかなと考えてます。
雪倉、朝日は必ずリベンジしたいと思ってます。
投稿: pallet | 2010年7月26日 (月) 22時52分