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8/5~9 聖岳・赤石岳 その3(聖岳~百間洞山の家)

聖岳は、どっしりとした手応えのある堂々とした姿の大きな山でした。

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【聖岳山頂/正面奥に中央アルプスが見える。2010.8.7.朝】

第三日目は、聖岳を越えて百間洞山の家までの長い一日です。

                                 pencil その2はこちらから。

   

             2010.8.7(土) 聖平小屋~聖岳~百間洞山の家.

       

                                           flair

 

南アの小屋の朝は早い。
朝4時に点灯。4時半には最初の回の朝食が始まります。

 

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朝食前に外へ出てみると、夜明け前のきれいな月の下、テントにもすでに灯が灯り始めていました。
今日も、よい天気になりそう。

       

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5時、聖岳へ向かって出発です。
聖平を緩やかに登って行くと、向こう奥に大きな山が見えてきました。
「聖岳?」。
朝日に輝いた伸びやかな稜線が印象的です。

 

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「ホシガラスさんおはよ~。
深い緑色に囲まれた聖平小屋の赤い屋根と木道が、足元に小さく見えるでしょう?
後ろには上河内岳から茶臼岳への稜線も見えているかしら。」

     

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薊畑の植生復元囲いを過ぎ、マルバダケブキの増えてきた樹林帯を過ぎてザレ場をひと登りすると小聖岳(2662m)でした。
正面に聖岳の大きな姿が迫っています。

       

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遠くには、たなびく雲と端正な姿の富士山が息をのむような美しさです。

  

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ミネウスユキソウ(?)も朝日に照らされ、きらきらと輝いていつもとは違う華やかな雰囲気。
雪の結晶のようにも見えてきて…とてもきれいです。

  

             

139_7歩きにくいザレ場の急坂を小さな花々やイワヒバリに励まされながら上り、7時45分、聖岳山頂(3013m)に着きました。
正面奥に中央アルプス、右手のはるかかなたには北アルプスの山並みまでが見えます。
なんてすばらしい眺めなんでしょう。

  

あっ、今日の宿泊地の百間洞山の家も小さくみえていますよ!

  

しばし眺めを楽しんでから、ザックをデポして、奥聖岳を往復(40分ほど)してみることにしました。

  

この道はどちらかと言うと岩稜帯ですが、アオノツガザクラ、イワウメ、チングルマ、コゴメグサなどの花が咲いていて、まるで山の上の散歩道のようです。

     

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ここは奥聖岳(2982m)三角点です。眼下に富士山に向かって伸びる緑の尾根は、冬季ルートの聖岳東尾根。無雪期不可の長い尾根です。

  

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奥聖岳のケルンから振り返りみれば、聖岳の山頂に飛行機雲が鮮やかです。
ほんとうに、なんてすばらしい山日和なんでしょう!

  

164_69時。聖岳へ戻って、次のピーク兎岳(2818m)に向かいます。
ちょうど地元静岡県のIH高校山岳部が同じ方向に出発するところでした。

    

  

    

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登山道を歩くIH高の列が、ずいぶん遠くなりました。
これから歩いて行く方向を見るだけでも、「スケールの大きい自然の中にいる」ということを実感します。

  

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聖岳の山頂からハイマツ帯を下り、灌木の中を巻き気味に行くと、赤色チャートの岩が露出した急な下りが始まります。
左側は『聖岳大崩壊地』と呼ばれる岩稜帯です。
直下に見える聖兎のコルから、兎岳の上りにかかるIH高の最後尾がダケカンバ帯に入って行くところが見えます。

   

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写真ではよく見えなくて残念ですが、この大崩壊地の岩場にはたくさんの花が咲いていました。
特に、南ア特有のタカネビランジがひと塊りになってハンギングバスケットを下げたように点在するさまは、自然の造形にただただ感嘆するばかりでした。

  

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聖兎のコル辺りから聖岳を振り返ったところです。
少雪多雨の地域性から南アの森林限界は高く、2600m辺りとなっているとのことです。
「あらっ、…ほんとっ!」

  

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兎岳避難小屋の小広場で休憩です。
ずっと持ち歩いているオレンジをここで食べようということになりました。
山の中でのかんきつ類はほんとうにおいしい!
傍らでは小さな生き物たちが、せっせと花の蜜を集めています。

  

194_4 聖岳以降はあまり人に会わないので、こんな小さな生き物たちの動きもなにやら愛おしく感じます。

    

    

    

    

   

199_412時ちょうどに兎岳に着くと、IH高のみなさんが出発準備をしているところでした。
先に行こうか後に付こうか迷いましたが、「若いけど重い荷物を背負っているから…」と、そのまま先行させていただきました。
   

     

     

顧問の先生に「三角点には行かないんですか~?」と声をかけられましたが…
「行ったことにしてくださ~い」と、だんだんいい加減になってきています bleah

  

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兎岳山頂のタカネビランジです。
これは少しピンク色をしていますが、このあたりのビランジはシロバナが多いように思いました。

  

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小兎岳(2738m)の山頂で休むIH高生。
ちょっとお疲れモードかな?「では、お先に」と進むものの、目の前には絶望的な?!中盛丸山の急登が待っています。

  

でも、右手には赤石岳の大きな姿と…今日のゴールの百間洞も見えてきました。
さて、もうひと頑張り、一度少し下っての上り返しです。

  

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中盛丸山を振り返ったところです。
あらら、ほんとに「盛丸」って感じですね!
拡大すると、IH高生が下りてくるのが見えますよ。若者の集団が後ろから付いてくるっていうのは、なんとも心強いばかりです。
何故って…、万が一の時には(たぶん)頼りになるでしょ(抜かれないようにしなくちゃcoldsweats01)。

   

217_2 百間洞下降点から大沢岳を巻くようにして山の家へ下ります。

  

コースタイムは40分とありますが、みなさんが「あれウソウソ、1時間かかったよね~」と…。

    

     

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ナナカマドがもう実を付けています。…秋の足音が、聞こえます。

  

  

  

  

                         

                           

                        house

  

  

百間洞山の家が見えてきました。

  

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後方奥から赤石岳、百間平、赤く塗られた山の家、その左上にちょっと離れてテン場が見えます。

  

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15時30分、山の家に到着。一日長い距離を歩いて来て、ホッとする一瞬です。

  

                        

    

  

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百間洞山の家はとてもアットホームな雰囲気を持った素敵な小屋でした。

  

restaurant 食事もとても美味しくて、評判のとんかつはもとより、朝食は街の我が家より味も彩りも栄養のバランスも良いものでした coldsweats01
軽食のメニューも豊富で、飲み物類の品揃えもすばらしく、一昔前の山小屋を少しは知っている世代としては、今昔の感を禁じえませんでした。(…って、ちょっと硬くなっちゃってゴメンナサイ)。

  

232_4 スタッフの中には、小さなお子さんのいる若いご夫婦もいて気持も和み、その上、この日は空いていて女性だけのブースをいただけたので、ゆっくり眠ることができました。

 

  

    

    

                        confident 

  

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夕食後、山の家の脇を流れる沢を渡ってすぐの展望台から、刻々と変化してゆく夕暮れの聖岳を眺めます。
『至福の時』とはこんな時間を言うのかなと思うひとときが、静かに過ぎてゆきました。

  

  

                            pencil その4へ続きます。

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コメント

palletさん、こんばんは~♪

palletさんは南アルプスのホントの南に行ってたんですね?
うわぁ~羨ましい~~♪
1~3まで一気に読んじゃいました^^
いつかは行きたい赤石岳!!!カールを見てみたいんですっ!
登山口までの距離やアクセスしにくいところが難点で
気軽に考えられなかったりして
「いつかは・・・・」な山になってますが。
あぁ~でもお花の時期に行ってみたいです。

ワタシの夏山は風雨に祟られた夏山でしたけれど
palletさんのレポで凄く癒されました。

あぁ・・・続きが楽しみっheart02

❁かわみんさん
南アにはも少し南があるんですが、
聖岳が南ア最南の3000m峰ということでは、南の南と言えるかも。
「いつかは」って思ってれば、必ずいつかは行けますよ~happy01
今、途中でかわみんさんのブログを見に行ってきました。
北アへ行ったのね。どこだったのかな?レポ楽しみです。
尾瀬のレポも、読んでいたら涼しい風が吹いてきましたよ~。
よかったよかったhappy01

palletさんの山行レポ、楽しく読ませてもらっています。
ホント、山では、後に他のグループがいてくれるのって
心強いですよね。それが若者達ならなおさら。
クマにばったり出くわしたって、
「後からもっとおいしそうなのが来ますよ。」って言えるもの。

palletさん、こんばんは♪

タカネビランジのブーケなんて、いいですね~。
ひとつひとつも可愛いけど、大株はまた見事ですものね。

そうなんですね。
森林限界が高いから、あんなに緑深い 大きな山なんですね。
どっしりとして、威圧感まで感じられます。
私もいつか行かれるかしら・・(^-^)

夕空の聖岳、うっとりですね。

♪korukoさん
おば(あ)さん二人で歩くことが多いので
できるだけ、最後尾にならないようにってことだけは
いつも気を付けているんですよ~。
二人とも不味そうなんで、クマのほうで振り分けてくれるかな
なんて思わないこともないですけど、こればかりは…coldsweats01
    
    
✿はなねこさん
そうそう…威圧感!
ゆったりではなくどっしり。
あの感じはなんていうのかなあってずっと思っていましたけど
威圧感かも…、でも決して拒否的ではないの。

夕空の聖岳、すてきでしたよ♪お天気に恵まれてラッキーでした。
はなねこさんもぜひ行ってみてね。

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