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8/5~9 聖岳・赤石岳 その4(赤石岳~赤石小屋)

第四日。心地よい百間洞山の家をあとに、赤石岳へ向かいます。

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【百間平から】  

広々とした百間平を進んでゆくと、馬の背を経て赤石岳へ続く道が見てとれるようになりました。左手奥に連なるのは荒川三山でしょうか。

                                 pencil その3はこちらから

      2010.8.8(日) 百間洞山の家~赤石岳~赤石小屋

  

今朝はちょっと雲が多いような気がしますが、大きく天気が崩れることはなさそう。ちょっとゆっくりめの5:30出発です。
今日の行程中の赤石岳から先は一度歩いたことがあるので、気持にも少し余裕があるかな…。

     

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小屋脇を流れる沢に沿って上り、テン場を過ぎて高度を上げます。
ガレガレの斜面をジグザグに上りながら振り向くと、昨日歩いてきた兎岳・中盛丸山から大沢岳への稜線がくっきり。
中盛丸山の「上って下りて」の曲線に思わず苦笑させられてしまいます。

    

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きょうも、御嶽や中央アルプス、遠く北アルプスの山並みがよく見えています。
手前の幾重にも重なる山襞も素敵です。    

     

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6:25。
百間平に着きました。ほんとうに百間四方(以上)もありそうな広々とした平坦地です。ガスの時などには方向を見失いそうですが、真新しい緑色のペンキ印がしっかりと付けられていました。

   

ちょっと雲が垂れこめてきて、どんよりした雰囲気になってしまったのがとても残念です。

     

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百間平の標識を過ぎて植生保護ロープの間を行くと馬の背です。
  

なるほど、ハイマツの間を縫う馬の背のような道を、赤石岳目指して進みます。
ここから見ると赤石岳山腹のトラバース道はザレていて歩きにくそうに見えましたが、実際は大きな赤い石のゴーロ道で、思っていたよりは歩きやすい道でした。
でも、上りはいいけど、下りは嫌かもしれないな…。   

    

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右手には、昨日登った聖岳が大きく見えています。雪渓も少し見えてきましたね。
それにしてもどっしりとした大きな姿、なんて魅力的なんでしょう!

    

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斜面の途中でひと休みしていると、盛んに鳥のさえずりが聞こえます。見ると、イワヒバリがたくさん忙しそうに餌を探している様子です。
よくよく見ると、イワヒバリって、丸っこくてかわいいですね。

     

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ガレた急坂を上りつめて小さなカールの下部に出ると、左上に赤石岳避難小屋が見えてきました。
右手には富士山が垂れこめる重い雲を拒絶するようにくっきりとした姿を見せています。

   

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避難小屋の下には残雪があって、色とりどりの花が咲いていました。
きょうは、ここまであまり花がまとまって咲いている場所がなかったので、とても嬉しい!

 

このころから少し風が出始めて、気温もだいぶ下がってきました。山頂は吹きさらしで寒そうなので雨具の上着をはおって、ひとまず避難小屋の陰でティータイム。

    

328_2百間洞山の家で昨日のうちに予約しておいた今朝焼きたてのソーダブレッド bread とハーブティ cafe で、からだも気持もほっこりと温まります。

    

    

   

協力金100円のトイレも拝借します。

  

                    * * * * * *

   

9:20。
赤石岳山頂に着くと10人ほどの人。
みなさん寒そうですが、思い思いに景色に見入っています。

  

では、私も…

    

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【赤石岳山頂より荒川岳方面を見る】

     

cloud仙丈岳         甲斐駒ケ岳
        塩見岳                         cloud
     荒川三山(前岳・中岳)………………(悪沢岳)       千枚岳
                大聖寺平
                    赤石小屋分岐(大倉尾根)
                   残雪(雪田?)

               

山座同定はとっても苦手なのですが、こんな感じに並んでいるでしょうか。
ちなみに、この写真のほぼ中央(黄丸印)が赤石小屋分岐の下降点です。
荒川三山を縦走してきた団体さんは、この分岐に荷物をデポして赤石岳をピストンしていました。

  

                     * * * * * *

  

10:00。
チラチラと雨が降り出したのでザックカバーを付け、赤石小屋への下りへ入ったとたん、カラフルなお花畑が始まりました。
始めは岩の間の急な下りなので、花に気を取られているとたいへんです。

   

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一面のお花畑の間をトラバースする道も、けっこうな急坂の上ザレているので気が抜けません。
分岐点から小一時間ほどで、水場を越えたところに小さな広場が見えてきました。砲台休憩所のようです。
小雨も止んだので、ここでまた軽くティータイムです。

    

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ひとしきり休んで出発…と足を一歩出したところに、今回初めて見かけるテガタチドリが。花の写真を撮り始めるときりがないのでほどほどにと思っていますが、またかがみこんで撮影です。
でも、この辺りは人もたくさんいるし、今日は急ぐ旅ではないので、まあのんびり行きましょう。

   

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【富士見平から赤石小屋を見下ろす】

  

12:00。
次々に現れる桟道や木の根のからまった岩、ガレガレのトラバース道などを慎重に越え、冬道入口を過ぎてゆるやかに上ると富士見平です。
登山地図には「360度の展望、荒川・赤石・聖・上河内・白峰南嶺・富士山全て見える」とわざわざ書きこまれていますが(実際見えましたが)…、私の目に入ったのは今夜の宿・赤石小屋でした。

  

ゆっくり最後の休憩をしていると、後ろから団体さんが到着。
狭い富士見平は、とたんににぎやかになりました。では、お先に…。

       

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以前、荒川三山からこのルートを下りた時には、赤石小屋を飛ばしてその日のうちに椹島へ下りてしまっていたので、初めて泊まる赤石小屋です。

   

379_2 到着13:00。
まだ早いので…トーゼン beer
  

まったり時間の始まり始まり~。

    

  

  

  

  

さすがにここは混んでいましたが、結果的に私たちは一番奥の三人ブースに二人でした。

  

  376_2              【若い小屋番さんらしい、テント場への標識。】

  

ここでは、ちょっとした出会いもあり楽しい気分の最終宿となりました。

  

   

                     * * * * * *

  

赤石小屋での出会い…

    

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これは、2006年に荒川三山・赤石岳縦走をした際に、椹島レストハウスのテーブルにインテリアのように置かれて展示販売されていたものです。

  

くるみを編みこんだチョーカーと桧の実を編みこんだブレスレット。
ちょっと可愛くてナチュラルな感じが素敵でしょう?
「これは、どんな方が編んだの?」
「いま、熊の平小屋にいる若い女の子なんですよ」
そんなやり取りをしたのを覚えていました。

  

赤石小屋の「おしながき」に書かれていたスタッフ紹介を読んでいて flair
受付にいたチャーミングなお嬢さんが今年の小屋番さん(隊長さん)で、2006年に熊の平小屋にいたとのこと flair
忙しそうな隊長さんに尋ねてみると…
「それ、私です」と、はにかんだ表情での答えが返ってきました。

  

思いがけない出会いです。
よく頑張っている様子が見て取れて、小屋の運営にも若い感性が感じられました。
この縦走の最後に、楽しい思い出がもう一つ加わって、なんだか月並みな言い方だけれど、元気がもらえましたよ。ありがとう!

  

pencil その5へ続きます

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コメント

paleetさん、おはようございます♪

素敵なレポにうっとりでございます。
お花も百花繚乱と言った感じでしょうか。
ワタシなら、嬉しくってその場でクルクル回っちゃうかも?(笑)

懐の大きい山の上。大自然の中に身を置ける素晴らしさ。
朝、焼きたてのパンを食べられる贅沢さが素敵。
そしてお花に囲まれる優雅な時間が素敵。

どこを見てもうっとりですshine
是非行ってみたいです。sunの日に^^

❁かわみんさん
ほんとに懐の深い南ア南部です。
贅沢…ある意味質素なんですけど…思いっきり贅沢。
優雅…汗まみれなんですけど…優雅そのもの。
山歩きって、素敵ですね。
大自然の中に自分の足で歩いて行けることに感謝です。
お花の写真はいいのがないので、雰囲気だけちょっと、ね。
きれいな写真はほかの方の所で見てくださいね~ wink
pencil あとから赤石小屋での出会いについて記事を付け加えました。

palletさん、こんばんは~♪

素敵なところですね~癒されました~!
palletさんの夏休みはホントに素晴らしかったんですね。
可愛いイワヒバリちゃんに会ったんですね❤
溜息の出るような稜線歩き、お花畑、ソーダブレッド、
おまけにおでんにエビス・・・羨まし過ぎます(^^♪
(山小屋でエビスって見ないですよね~スーパードライばっかりなんだもの)

可愛いてんと場の看板!
胡桃のチョーカー超好みです。
嬉しい出会いもあってよかったですねん。

palletさん、こんばんわ。

天気は今ひとつだけど、百間洞から赤石の稜線はこんな雰囲気だったんですね。ボクはガスの中をただただ歩いていただけだと思っていたんですけど、こうやって拝見すると何となくわかるような気がしたのがちょっと不思議でした。

そうそうソーダブレッドも頼まれていたとは、さすがぬかりないですね!シュラフにマットにある程度の食料を持ちながら、結果として食事付きの宿泊に終始したアホアホの身にもこれはたいへん惹かれたんですけどやっぱり頼めませんでしたぁ。

❀矢車草さん
なによりお天気に sun恵まれたのがラッキーでした。
歩きながら「雨だったら、修行に来たようだったろうなあ」って思ってました。
ソーダブレッドにおでんにエビス…って、ふふふ。
でもね、食事がおいしいってとってもシアワセなことだなあって
しみじみ思いましたよ。
チョーカー素敵でしょ!

☆komadoさん 
ようこそおいでくださいました。
>何となくわかるような気がしたのがちょっと不思議でした。
この感覚、私も何となくわかる気がします。お天気が悪くてほんとうに残念でしたね。
bread ソーダブレッドは受付で張り紙を見てすぐに頼みました。
オレンジピールやレーズンやくるみが入っててとてもおいしかった。
持ち歩いていたのに包を開けるとまだいいにおいがしてましたよhappy01

palletさん
遅ればせながら、拝見しました。
ぜ~んぜん知らない山域なのですが
やはり山深いところが魅力ですね。
途中の写真に、山の名前を入れてあるのがわかりやすいです♪

お花もたくさん咲いていましたね。
テガタチドリの後ろに写っている白いお花が気になってます。

そして、ソーダブレッドってどんなお味なんでしょう・・
食べてみたいです。
若い隊長さんとのステキな出会いも
いい思い出になりましたね。

✿はなねこさん
久しぶりの南アルプスでしたが
お天気に恵まれて、山歩きの魅力を堪能してきました。
はなねこさんもぜひいつか。
テガタチドリの後ろの白いお花ってどれでしょう。
ハクサンイチゲの後ろにシロウマオウギ?その後ろはなにかショウマっぽい(もしかしたらヤマブキショウマとか?)かなあ。
お花のことははなねこさんのほうがうんと詳しいから
推理してみてくださいね!

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