« 6/4~6 佐渡島へ | トップページ | 6/11 影絵のような… »

6/4 トキ・古寺・米・能 (佐渡 その1)

旅の幕開けは、水面に映る稲苗の緑。

037
トキ観察塔から見た佐渡の水田風景。足元に見えるのは放鳥用のゲージです。

ここに来るまで、日本海に浮かぶ小さな島(と思っていた)でこんな風景を目にするとは思ってもみませんでした。
何年か前に行った、富山県砺波平野の散居村を思い出させる美しい風景に、しばらくの間 声も出ません…。

                                    

そう言えば、うっかり忘れるところでしたが、佐渡は米どころ新潟県でした。
海岸から離れると、こんなふうに見渡す限りの水田が広がっていたりして、ここが島であることも、またうっかり忘れてしまいそうです。

                  

                        wave 

   

6月4日早朝、夫と二人で東京を発ち、新潟港からジェットフォイルで昼前に両津港に着きました。

    

020
両津の町並/背景はカキの養殖イカダが浮かぶ加茂湖      

              

実は旅に出る直前に、知人のMさんご夫妻がつい最近 佐渡に移住したことを知りました。嬉しいことにきょうはそのM氏から、「夕刻の薪能に出かける時間までのあいだ何箇所かご案内しましょう」とのお申し出をいただいています。

           

                        car

          

030

        

まずは、「トキの森公園」に向かいました。
観察回廊からは繁殖ゲージの中のトキを観察できるようになっています。
左の二羽のトキの羽根の上の方がグレーになっているのは、今が夏羽に生え換わる時期だからなのだそうです。
トキは思った以上に長い嘴、岩絵の具の赤色のような顔色?をしていましたよ。

     

トキの島 佐渡…国仲平野と呼ばれるこの穀倉地帯こそが、日本におけるトキの最後の生息地帯となった理由だとのことでした。
なるほど、美しい田園風景とトキは切っても切れないつながりがあったのですね。

   

            

                        car 

             

清水寺(せいすいじ) (真言宗)
806年 京都の清水寺(きよみずでら)に模して建立されたといわれる寺とのこと。

             

044

    

「救世殿」と額の掛ったこの建物は、たしかに京都 清水寺の「清水の舞台」のようです。めったに訪れる人もいないのでしょうか、深い緑の中に埋もれるように建っていました。

                  

047

    

「救世殿」の脇に建つこのお堂はなんでしょう。建ったばかりの時はさぞかし美しいお堂だったのではないかしら。
「救世殿」の舞台部分だけは修復がなされていましたが、境内の他の建物は朽ちるままに置かれているようです…。

          

                        car       

                                  

長谷寺(ちょうこくじ) 真言宗
807年建立。
地形が似ていることから、奈良の長谷寺(はせでら)に堂塔伽藍の配置まで模して築かれています。
ご本尊の十一面観音立像3体は、国の重文とのこと。

          

052

       

観音堂への階段の両脇にボタンの花が植えられているところまで長谷寺にそっくり。ボタンだけでなく、四季折々に花の咲く「花の寺」としても知られているとか。
もう10日ほど前なら満開のボタンが境内を彩っていたのでしょうね。間にあわなくて、とっても残念です。

              

058

     

この多宝塔・五智堂は17世紀半ばのものですが、県の有形文化財だそうです。
境内には杉や高野槇の古木のほか、県立自然公園に指定されたウラジロガシ林などもあって、古刹らしい雰囲気のあるなかなか立派なお寺でした。

                   

                        
     

佐渡観光には欠かせないお寺のようでもありますが、私たちがいる間、土地の方のほかはどなたにもお会いしませんでした。
これだけのお寺を維持するのはとても大変なはずと思うのですが拝観料をとるわけでもなく、御住職と奥さまのお二人で静かにこのお寺を守っておられるようです…。

              

                        

   

島についてすぐにたった二つのお寺を拝見しただけですが、その昔、海を越え遠く離れた地にいて都を想う人々の気持ちはいかばかりだったろうと、ひしひしと感じさせられたひと時でした。

                    

                                  car

                              

069_4

     

長谷寺から遠くない山あいにある千枚田。なんと、このうちの何枚かはM氏がボランティアで苗を植えたそうです。
伸び始めた稲苗が田んぼの水面に描くストライプがとってもおしゃれ♪

  

                   Mさん、きょうは本当にありがとうございました confident 。 

            

                 * * * * * * * * * *

      

さてさて…
今回の佐渡への旅のきっかけは「原生林」ですが、佐渡の夏の夜を彩る「薪能」を見るのももう一つの目的でした。

                              

079
天領佐渡両津薪能 於/諏訪神社能舞台

          

番組は『杜若(かきつばた)』。
私も夫も、「能」というものを生で見るのは初めてです。

   

…でも、なんということでしょう。
能舞台の両脇に火が焚かれるのとほぼ同時に雷が鳴り始めました。雨も強く弱く降ったり止んだり。
謡の声もよく聞こえないほど(って、聞こえてもなんて言ってるんだかわからない coldsweats01 )ゴロゴロthunderthunderゴロゴロthunderthunder周りには高い木がいっぱいあるし、見てるあいだ中 生きた心地がしなかった。
蛇足ですが、「薪能」って、外でやってるんですから~coldsweats02

  

終演と同時に雨も雷もすっとあがり、なんとも曰く言い難しの「能」初体験でした wink
明日はいよいよ「原生林」に出かけます。

  

pencilつづき/ 新潟大学演習林・内海府ルート(佐渡その2の①)はこちらから。

« 6/4~6 佐渡島へ | トップページ | 6/11 影絵のような… »

旅 or おでかけ」カテゴリの記事

コメント

清水寺に長谷寺ですか
やはり都が恋しくてたまらなかったのでしょうねthink
それでもあんなに立派なものを造れるっていうことは
財力は相当なものだったわけで
島流しになっても財産は没収されなかったということでしょうか。
   
薪能は鎌倉やら大山やら(今は地元でも)よく出かけましたよ。
深い木立の中で篝火をたいて、とても幽玄な雰囲気ですが
雨や雷はいやですねー
ご無事でなによりでした。(^-^)

✿はなねこさん
この二つのお寺には行ってみたかったの。
佐渡に清水寺と長谷寺!?と思うでしょ?
両寺とも真言宗が布教のために建てたようです。
    
「能」を見ながら考えてたことはね…
「能見物の旅行者、雷に打たれて…
なんてニュースになるのヤダなあ」だったの~coldsweats01

佐渡にそんなに由緒あるお寺があるなんて知りませんでした。
どちらも行ってみたいです。

薪能、松本城で夏に行われるものは観に行ったことがあります。
雷も鳴らず、謡もしっかり聞こえましたけど、さっばり理解できず・・・。
猫に小判、ヒサにシャネル(持ってないけど)状態でした。coldsweats01

clover ヒサさん
佐渡は、いろいろな意味で思いがけないほど大きかったです。
   
>猫に小判、ヒサにシャネル(持ってないけど)状態でした。coldsweats01
うふふふふ。
私たちは、ちょっとは予習して行ったんですけどネ
同じく~でした coldsweats01

palletさん こんにちは~♪

佐渡の旅始まりましたね(#^.^#)
GWから随分と時間が経って山の色も緑が綺麗ですねェ

私達は宿の方のどこのお寺に行ったらいいかって伺ったのに
こんな素敵なお寺を教えていてだけませんでした!
なんだかとっても素敵なところみたいですね
私達が訪れたお寺も誰~にも会わずじまいでしたよ


薪能・・・雷の中でしたか^_^;
私はまだまだ教養が足りないのでなかなかこういったものに
出会うチャンスがありませんけど
雷は別として 野外劇なんて素敵じゃないですかぁ
続きは原生林かなぁ 楽しみにしていますね

❀矢車草さん
GWの佐渡もとっても魅力的だったんだけど、
いろいろ欲張ったので、原生林ツアー内海府ルートの集合場所
両津の薪能(夏の毎月第1土曜)に合わせて出かけました。
この二つのお寺、特に清水寺はちょっと奥まったところにあるので
妙宣寺などと一緒に回るにはちょっと時間的に無理があるかも…
で、私たちもどうするか迷ってたの。
土地の方に案内していただけて、ラッキーでした。
なんだかいろいろ(遊ぶのに?)忙しくて
佐渡レポはちょっと遅くなるかもです。
矢車草さんの所にもしっかりお邪魔しているのですが
読み逃げしてしまってて…ごめんなさい coldsweats01

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1221309/40311573

この記事へのトラックバック一覧です: 6/4 トキ・古寺・米・能 (佐渡 その1):

« 6/4~6 佐渡島へ | トップページ | 6/11 影絵のような… »