6/5 新潟大学演習林・内海府ルート(佐渡 その2の②)
予期していなかっただけに、展望のなかった森の中から出た時の開放感ったらありません。昔の人々もこの辺でほっと一息ついたことでしょう。
私たちもお昼です。
海を左手にしてのんびりと林道を進むと、林道沿いに杉の巨木が現れました。
『仁王杉』と名前のつけられたこの杉は幹回り7m超、樹齢5・600年とのこと。
でも、その太い幹に絡みついているツルアジサイ(だったかな?)もすごい太さです(右の幹上方)。
つい半月ほど前まで、この辺りにはまだ雪がたくさん積もっていたようで
右手の斜面には、雪解け後に咲くお花たちがたくさん咲いています。
13:00
「大王杉こっち」という楽しい案内板から、また山に入ります。
周囲の杉がまるで従者のように見える『大王杉』
名のない巨木にもそれぞれの歴史を感じます。
なおも深い森を行きますが
足元にはここにもいろいろなお花が咲いていて、目を楽しませてくれます。
これは…
まるで、ムンクの『叫び』を見るようです。
洞の中に入って空を見上げると、ひと筋の光がスポットライトのように私を照らし、満月の夜にここで月の光を浴びたらどんな気がするだろうと思いを巡らせてしまいました。
※洞の中には許可を得て入りました。『大王杉』の周りにはロープが張ってあります。
…この木には、いったいどんな出来事があったのでしょう。
伏条更新(曲がった枝が着地して発根する)と思われる巨木。
そこここにある複雑に絡み合う木、苔、そして苔に落ちた実生から出た小さな若葉。
ずいぶん長い間この巨木の森を歩いていた気がしましたが、ザゼンソウの咲く雪解け直後の沢筋からひょいとまた林道に降り立ってみると、私たちはまだ一時間も歩いてはいなかったのでした。
巨木たちの持つ「時間」が創り出した力強い自然の造形に圧倒されて、私たちもまたはるかな時間の流れを旅していたのかもしれません。
新潟大学演習林・内海府ルート(佐渡その2の③)へ続きます(こちらから)。
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コメント
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palletさん、こんにちはー。
そういう限定ツアーもあるんですね、色々よくご存知でさすがです♪
白いイワカガミ!見たことないですー!
お花もたくさん咲いてますね~一ヶ月ほど?時が戻ったような感じがよいですね(*^_^*)
あ、あとザゼンソウも見たことなかった・・・
杉の巨木のオンパレードは屋久島みたい!と思いました。
ホント、ムンクの叫びに見えます(笑)
投稿: cyu2 | 2011年6月26日 (日) 15時17分
✾cyu2さん
>そういう限定ツアーもあるんですね、色々よくご存知でさすがです♪
いやいや、最初はみなさんがお出かけのGW頃のお花オンパレードを見に
金北山やドンデン山へ行くつもりだったんです。
でも、調べているうちにこれに行きあたって…。
まだ始まったばかりのツアーなので、
メジャーになる前にこちらを先に行っておかねばと思ったのです。
せっかくだから薪能も見て…と欲張ったのでこの時期になり
お花もほんとは端境期です。
投稿: pallet | 2011年6月26日 (日) 22時08分