11/10 タワ尾根(一石山~金袋山~ウトウの頭)
南米旅行のレポもなんだか長くなってしまって、ちょっと飽きちゃった。
帰国寸前に引いた悪性の風邪もなんとかよくなってきたので、そろそろ山にも行きたいなぁ。それに、早くしないと、今年は紅葉を見ずに終わってしまうかも…。
で、一昨年の同じ時期に歩いたタワ尾根(奥多摩)へ行ってきました。
黄と赤のグラデーションがとってもきれいでしたが…
。
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きょうの奥多摩駅は大混雑。
でも、ここ東日原まで来た人は思いのほか多くありません。
おや、朝ごはんを終えて日向ぼっこをしながら読書のようです…
「おはようございます。いいお天気ですね」「えっ、ああ おはよう」。
正面に見えている稲村岩周辺の木々が、赤や黄や緑の金平糖が集まったように色づいています。
前後して歩いていた方たちは、みなさん鷹の巣山へのコースへ入ってしまい一石山神社まで来たのは私たちだけ。
本堂でご挨拶して、社務所脇から登り始めました。
「悪路です」の小さな標識に「そうなのよね」…で、急斜面を上りながら「ここ下るのヤだね」。
ゆきさんと私は一昨年と同じことをまた言ってます(そんなこと承知で来たのに ) 。
小川谷林道が昨年以来いまだに通行止めなので、きょうはどうしてもここをピストンしなければなりません。
30分ほどでベンチのある尾根に取りつき、右へ道なりに(まだ急斜面)進んで
これまた急斜面の植林帯をジグザグに上ると一石山の尾根に乗ります。
朝の光の入るほの明るい杉林の中だけれど、
上向こうに透けて見えるさらに明るいキラキラ黄紅葉に気持ちがわくわくしてきます♪
さてその尾根に乗りました。ここからは傾斜も緩やかになり楽しい散歩道が始まります。
どこが山頂か分からないような一石山(1007m)辺りの紅葉もみごと。
そして、そこを過ぎると黄金色の絨毯。
お次は…あらあら レッドカーペット。
う~ん
なんてステキなんでしょう。
見覚えのあるミズナラへの標識が現われました。
前回来た時よりも色づいた木々の葉がたくさん残っているように思います。
あとからやって来たお若い女性二人が追い抜いて行きましたが、おやおやすぐに見えなくなってしまいましたよ * * * * * * * * * 静かな山道が続きます。
谷をはさんで向こうに見える斜面も、色とりどりの金平糖のモザイク模様。
そろそろミズナラさんのいる広場にも近づいたようです。
「ガオー(おや また来たね?)。ガオガオー(元気そうじゃないか!)」。
「お久しぶりです。おかげさまで元気です ♪ きょうは先を急ぎますのでまたあとで」。
前回は篶坂の丸までで下山しましたが、きょうは時間があればウトウの頭まで行ってみるつもりです。ミズナラさんの右を斜上して高みに上がり人形山へ向かいます。
人形山(1176m)も山名標識がなければそれと分からないピーク。
ここから(ここまでの一部も)は破線の道です。
落ち葉ですっかり道が隠れてしまっているところもあるので、尾根筋を外さないように進みましょう。
* * * * * * * * * それにしても、この黄赤緑…二つとして同じ色合いがありません。
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人形山からほぼ30分で金袋山(1325m)に到着です。
お昼にはちょっと早いけれど、なんだかお腹がすいちゃった。きょうはここでランチにしましょう。といっても、われらのお昼はお見せできるようなもののない簡単ランチ。
あっという間に終わってしまいます。
進行方向右手に見えているのは、長いこと宿題になっている長沢背稜。いつか必ず 。
左手に続いているのは鷹の巣山の稜線。
あちらからは、きょうは富士山がきれいに見えていることでしょう。
光は暖かそうに見えますが、ランチ休憩で休んでいると風が出てきて、急激に体温を奪って行きました。
ふと頭上を見上げれば、赤や黄の葉に負けじと青い空に白い雲がダイナミックな模様を描いています。
このウシ顔の木を過ぎると、もうすぐ篶坂の丸です。
ちょうど篶坂の丸山頂(1455m)辺りで、前を行くゆきさんがすれちがう男性とお話しています。
たぶん、ウトウの頭までの時間を尋ねているのでしょう。
追いついてこの写真を撮っていると、おや向こうから来るのは…はなねこさんではないですか! えっ?? では、こちらさまはもしかしてご主人?!
「誰がおしゃれしたのかなぁ」と思っていたこの赤い紅葉の葉 は、はなねこさんが往きに置いていったんですって
この先の様子をはなねこさんご夫妻にお聞きして、きょうはやっぱり私たちもウトウの頭まで行くことにします。あの有名な山頂板を見てくることにしましょう。
途中で、私たちより先行していた例の女性おふたりとすれ違い、アセビの目立つやせ尾根や岩々や急登などやり過ごしてやっとウトウの頭に到着。
私たちの足で、篶坂の丸から45分ほどかかりました。
【山頂とも思えないウトウの頭(1587.9m)】
ああ、これこれ。
どなたの作品かわからないけど木彫りも陶板も両方とも素敵ですね。
これを見れれば満足満足。
寒いので、温かなお茶を飲んだら帰ることにしましょう(13:40)。
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同じ道をピストンなのですから、帰路にはなんの心配もなかったはずなのですが…
ウトウから下ってきたアセビの林をでたばかりの広がった尾根上で、私たちは道を間違えてしまったようです。
手造りの山頂表示板でもわかるように、きょうのこのコースはもともと道標もないコース。
2012年版昭文社地図には、一石山神社~タワ尾根の頭に破線が入っていますが、
私の手元の2008年版には、一石山神社~一石山そして人形山~篶坂の丸の間は破線で、篶坂の丸~ウトウの頭~タワ尾根の頭には何の線も引かれていません。
私たちの失敗談ですが、覚書として残しておこうと思います。
あとから思うにたぶんこの辺り下部。
正面にあった黄色いリボンテープに気を取られ、そのまままっすぐ下ってしまいました。
??と思った場所からは長沢背稜が前に見えていましたから、どうやら鳥居谷の方へ降りかけていたようです。
迷った時の鉄則通り記憶のはっきりしたところまで戻ることにしましたが、途中に古びた赤テープがあったりで、急斜面を二度ほど行きつ戻りつしてしまいました。
これはどう見ても登山道と言うところまで戻るのに3・40分。
荷物を下ろしひとやすみしてから、少し後ろへ下がって広い範囲を見まわしてみました。
すると、先刻見たテープよりずっと右手に、同じ黄色いリボンテープと赤いテープの巻かれた枝を発見。
たっぷりな落ち葉に埋もれた地面に、ジグザグに降りて行くうっすらとした道らしき線を見つけて芯からほっとしたことでした(14:30)。
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気を取り直して進みます。
こんなに影が長くなりました。日のあるうちに下りられるかしら?と言いながらも…
足もとの色とりどりの落ち葉や、標高が下がるにつれて輝きを増して行く木々
午後の日を浴びた向こうの斜面の山襞の美しさに、目をやらずにいられません。
篶坂の丸下部のこの標識でちょうど15:00。ここもほぼ直角に曲がるところなので要注意です。
ここから少し下りたところに朝見たあのウシの木が立っているのです。
金袋山下部の黄葉の中へ下りてゆきます。
人形山を過ぎ、広くなった場所ではまた道を見失わないようにと慎重に赤テープを拾いながら歩きます。
ミズナラの巨樹に戻って来たのは15:40でした。
「ミズナラさん、きょうはちょっと失敗しちゃたぁ」
「ガオ(おや、そうかい)。ガオガオ(下り着くまで気を抜かないようにな)」。
おしまい。
2012.11.10(土) タワ尾根(一石山神社~ウトウの頭)
(私たちのコースタイム。随時休憩、道迷い、下山時の私の足の不調などあり…で、参考になりません )。
奥多摩(バス)8:35-東日原()9:05/9:15-一石山神社9:50-一石山10:55-ミズナラ11:20-金袋山11:50/12:10-篶坂の丸12:40-ウトウの頭13:25/13:40………篶坂の丸15:00-金袋山15:15-人形山15:30-一石山神社16:40-東日原17:10/バス17:22発奥多摩駅行。
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コメント
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palletさん こんばんは。
お会いできて嬉しかったです。
そうですか・・・そんなことがあったんですか。
私たちが日原集落からタワ尾根を見上げて
palletさんたちはどのあたりかなぁ
4時台のバスには十分まにあいそうね・・・
などと言っていた まさにその頃ですね。
やはり迷うのは下りなんですね。
篶坂の丸からも、あの表示がなければ直進してしまいそうです。
でもきちんと修正されるあたりはさすがですね。
これからもっと日が短くなるので、気を付けようと思います。
投稿: はなねこ | 2012年11月13日 (火) 20時16分
★palletさん、暗くなる前に下山できて良かったねぇ!
道が落ち葉に埋もれていたとは言え、4つの眼があったのにね。
節穴4つ?
はなねこさんは「きちんと修正」なんて言って下さるけど、
修正できなかったらエライこっちゃ。
でも、あとではなねこさんが
「あの二人、ここまでは確かにルート上にいましたよ」って
証言してくれると思うと、少し心強かったよね。
投稿: ゆき | 2012年11月13日 (火) 21時59分
✿はなねこさん
でお会いできてさらに嬉しかったです。
)。
。
私たちにとっては、ご夫妻セット
>やはり迷うのは下りなんですね。
上りの時は落ち葉に埋もれた場所をところ構わず高みをめざしながらも
「下りでは気をつけなくちゃ」と思ってたのに…トホホです
>篶坂の丸からも、あの表示がなければ直進してしまいそうです。
あそこもぼ~っとしてると見逃しそうな分岐だなと思います。
(みなさんは、ぼ~っとしてないか
>でもきちんと修正されるあたりはさすがですね。
あらら、「さすが」なヒトはもともと迷いませんでしょ
投稿: pallet | 2012年11月14日 (水) 11時02分
ホント、ご無事で何よりでした
>道が落ち葉に埋もれていたとは言え、4つの眼があったのにね。
>節穴4つ?
う~ん、みなさん迷わないので言い訳めくんだけど
あの正面の黄色テープリボンは、ないほうがいいような気がする。
少なくとも、日が短いこの時期には早出が鉄則ってことかな。
でも、紅葉きれいだったね。
投稿: pallet | 2012年11月14日 (水) 11時10分
ビックリしましたがご無事でなによりです。
道迷い、しそうですもんね、あの尾根。
天気の良い日でよかったですね、曇ってたりガスってたらコワイ。
そうそう、はなねこさんのところでも書いたのですが、タワ尾根、予想外に人が少なかったんですね。
混雑で大変なんだろうなぁ、と思っていました。
そしてあの神社からの昇り降り、私もとっても苦手です。
あの上に見事な紅葉が待っててくれなかったら行きたくないですもん(笑)
時間が迫っているのにあれを降りてきたのですね、お疲れ様でした。
>長いこと宿題になっている長沢背稜。いつか必ず
おんなじです~~(*^_^*)
投稿: cyu2 | 2012年11月14日 (水) 17時39分
✾cyu2さん
。
>ビックリしましたがご無事でなによりです。
ほんとに。まったくもって面目ないです。
広々したところは要注意ってわかってるのに、ネ。
そういえば、権現山の時もそうだったっていま思い出しました。
タワ尾根は予想外にほとんど人に会いませんでしたよ。
小川谷林道が通行止めのせいもあるかしら?
静かで素敵な尾根でした。
長沢背稜は、cyu2さんにも宿題なのね
投稿: pallet | 2012年11月14日 (水) 21時19分
当たり前のことなんですけど、影の長さにびっくり。
確実に日が短くなり、陽は低いところで輝いてるんですね。
道迷いといえば、だい~ぶ前の話ですが
鍋割山から小丸尾根で下山してた時、途中途中でまったりしすぎて
植林帯に入った頃は陽が向こう側へいってしまい、陽が入らない植林帯の中が薄暗かったんです。
踏み後もイマイチわかりにくく道標も見つからず、間違えて沢の方へおりそうになったことがありました。
陽が短くなって踏み後が見えなかったりすると怖いですよね。
palletさんとゆきさんはやっぱりさすがだな~と思いました。
私だったら、例えわかる道まで戻ったとして修復できたんだろうか??
となんだか怖くなりました
ところで皆さん最近は奥多摩が多いですね~~
投稿: かわみん | 2012年11月14日 (水) 23時48分
❁かわみんさん
?んですけどね 

>当たり前のことなんですけど、影の長さにびっくり。
いつのまにか季節はずんずんと進んでいるんですね。
あの写真撮りながら「最後はヘッドランプ使うようかなぁ」なんて
ちょっぴりめげてた
やっぱり一般登山道でないところは
注意に注意を重ねて慎重に歩かなくちゃって思いました。
>ところで皆さん最近は奥多摩が多いですね~~
いよいよ奥多摩&丹沢の季節でしょうかしらね♪
投稿: pallet | 2012年11月15日 (木) 14時53分